はじめに
カイロスロケットは、日本の宇宙開発ベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型衛星打ち上げ用ロケットです。民間企業による自社開発ロケットとして注目を集めています。
カイロスロケットの特徴
基本スペック
- 全長:約18m
- 重量:約23t
- 直径:約1.35m
- 構成:3段式固体燃料エンジン + 液体燃料エンジン(キックステージ)
- 打ち上げ能力:高度500kmの太陽同期軌道に150kg
技術的特徴
- 高精度な軌道投入:3つの固体エンジンに推力方向制御装置(TVC)を搭載
- 柔軟な衛星搭載:複数の小型衛星や超小型衛星の同時打ち上げが可能
- コスト削減:民生部品を活用し、小型・軽量化を実現
- 短期間での打ち上げ:衛星受け取りから4日での発射を可能に
- 自動化:GO/NOGO判断や異常時の指令破壊を自動化
開発と打ち上げ状況
初号機の打ち上げ
2024年3月13日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊から初号機の打ち上げが行われました。しかし、打ち上げ約5秒後に爆発し、搭載していた政府の実証衛星は失われました。
失敗の原因
スペースワン社の分析によると、失敗の主な原因は以下の通りです:
- 推進力の予測に問題があり、実際より高く見積もられていた
- 第1段機体の実際の推進力が予測をやや下回った
- 自律飛行安全システムが厳しく設定されていた
今後の展望
スペースワン社は、初号機の失敗を教訓に技術改善を進めています。2号機の打ち上げに向けて準備を進めており、年間30回の打ち上げを目指しています。
まとめ
カイロスロケットは、日本の民間宇宙開発の象徴的存在です。初号機の失敗は大きな挫折でしたが、この経験を活かし、技術の向上と信頼性の確保に努めることで、日本の宇宙産業の発展に貢献することが期待されています。
コメント